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    飲茶教室
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満開の芍薬、フレッシュな香り。


 今日は「陰陽学説」についての話です。

「陰陽学説」とは、古代中国の一種自然観、自然現象を観察する中から生まれた概念です。春秋戦国時代(前770~前221)の鬼神迷信思想と反するもので、一定程度に「中医学」を(中国古典医学)向上発展させた原動力となった。

 例えば  四足歩行の動物が太陽に向かった時に

陽:体表、背中、四肢の外側、皮毛
陰:体内、腹、四肢の内側、内臓、

のように、古代の人が各種の対立的な自然現象を抽象することによって得られた概念です。
 
分類例

陽:天、昼、春、夏、男・若、火・熱、軽、明るい、上昇、外向、速・明らかな運動
陰:地、夜、秋、冬、女・老、水・寒、重、暗い、 下降、内向、遅・相対的な静止
 
 「陰陽学説」は素朴な唯物論と自然発生的な弁証法の思想が備えており、古代哲学でもありますので、難しい話はいくらでもあります。ここでは、「陰陽学説」の暮らし中の応用を簡単にお話をしましょう。
 
一年四季、春、夏は「陽」に属し、冬から夏に向かって、「陰消陽長」と言って、「陰」が衰退し、「陽」が成長していきます。夏至の時に、陽の気が頂点に達し、「陽」が極まれば「陰」となり、この日から冬に向かって、「陽」は減少し始め、「陰」が成長していきます。成長のピークは冬至となります。
 
 一日を取ってみますと、午前は「陽」、午後は「陰」となる。午前11時~14時頃は「陽」が頂点に達し、「陰」と移り変わって、23時~2時頃に、「陰」が頂点に達し、「陽」が生まれ始める頃です。これは睡眠と深く関わっています。後日に話をしましょう。
 
 そして、私たちは体内にも「陰」と「陽」が存在し、いわゆる体質です。私たちが生まれたときに、「陰性体質」か「陽性体質」かが決まるそうです。つまりどちらか偏った体質になるわけです。「後天」日々の生活の中で、自然と調和しながら、体質、体調を考慮した上、食物の効能を利用し、陰陽バランスの取れた状態に近づくことは健康への道となります。
 
 例を上げますと、「春夏養陽、秋冬養陰」という中医学的養生の原則があります。人間は自然の一部であって、春の特徴に順応して、冬に貯めておいた陽の気を逃がさないうえに、春の陽気を多く取り入れるというのは春の「養陽」の意味だと理解しています。春先、ファッションで季節の先取りはほどほどにというのはこのためです。
古典中国語は、一つ一つの漢字に大変意味が凝縮されています。同じ漢字でも意味解明する必要があります
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自己紹介:
神奈川県横浜市在住。中国北京出身。1992年来日。夫が上海赴任中に中華料理を学ぶ。中医栄養学(伝統中国医学に基づく栄養学)を日本料理と結びつけるため、現在、江戸会席料理を勉強中です。自宅で飲茶教室を主宰。
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