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    飲茶教室
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今日は梅雨らしい天気

あまり実感はないけど

今日は「夏至」

昼間はもっとも長い日

「陰陽学説」の考えは、「陽」はピークを迎える

この日を境に「陰」が地下で成長し始める


今回から

「五行」木・火・土・金・水互いの関係を話していきます

相生(そうせい)、相剋(そうこく)、相乗(相乗)、相侮(そうぶ)という関係がある

相生とは

木・火・土・金・水の五行相互に促進し、相互に成長という意味である

相生関係は母子関係ともいう

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木生火 木が燃えて火がうまれる

火生土 火は万物を燃やし、灰となり土に変わる

土生金 土は金を埋蔵する

金生水 金(金鉱)の傍に水がる

水生木 水が木を成長させる


木・火・土・金・水それぞれ対応する「五臓」は覚えてますか?

五臓も同じように相生関係を持つ

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肝生心 肝の血により心を養う

心生脾 心陽*により脾を温める

脾生肺 脾の水穀精微*により肺を滋養する

肺生腎 肺気の下降により腎を助ける

腎生肝 腎精により肝を養う

*心陽:心は五臓の中で「陽」に属する
*水穀精微:飲食物を消化吸収しつくられた栄養物質


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P1010229.jpg




















今日は「五行」のラスト「水」の話

水は命を潤す最も重要なものである

高いところから低いところへ流れていく

「五臓」の中の低いところにあるのは「腎」

両親から遺伝により受け継ぐ物質は腎に貯蔵される

腎は生命の根本であり、全身の陰陽の始まりとされ、「先天の本」と呼ばれる

脳の働き、性機能、呼吸、水液の代謝などはみな腎と深い関わりを持っている

腎は冷えることを嫌う

腎と密接な関係にあるのは膀胱です。

「腎精」が充実すれば脳髄が充満し、耳を滋養し聴力が鋭くなる

唾も「腎精」により化生(変化させ、生じさせること)され、消化を助ける

恐怖と驚きは腎を傷つける

腎の状態はどうやってわかるの?

髪の毛からわかる。

艶あり、量も豊かであることは「腎精」が充実している
(精とは、生命においてもっとも基本的・原始的な物質)

これで「五行」の紹介は終わり

次回からは「五行」のお互いの関係の話になります。









P1010275.jpg





















引き続き「五行」の話。

「金」と言ったらなにを想像しますか

秋の澄んだ空、乾燥した西風が吹き、熟した金色になる農作物を収穫する、、、

そうです!

秋、西、(乾)燥、白、辛などは「金」に属する

内臓で言います

「肺」と「大腸」は「金」に属する

肺は「五臓」の中で最もデリケートな臓、清浄なものを好むために汚れた空気に傷つきやすい

呼吸以外に、肺のもう一つ働きは

皮膚・汗腺の開閉をコントロールし発汗を調節する

秋に落ち葉、枯れ草の風景に悲しいなどの感情が生じやすく、気を消耗して肺を傷める。

乾燥する秋に、「滋陰潤肺」(陰を滋養し、肺を潤す)に一番使われる食材はは「銀耳」(白きくらげ)です。
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(明月院・紫陽花)

「五行」の「土」の話

土は植物・農産物・動物などすべての生物が誕生し、育ち、生活する基盤である

中国の中原地方(現在河南省黄河中流地方・ほぼ中国の中央部)は雨により適度な潤いがもたされ、寒くなく暑くもなく、農作物はよく育つ

脾と胃は、身体の中央部に位置し、食べ物を消化吸収し、体に栄養を与え成長させるので、「土」に属する

中医学の「脾」は脾臓、膵臓、小腸などを含む

四季の真ん中にある梅雨も「土」に属する、中医学では「長夏」と呼ばれる。

他に「土」に属するものは

湿、中、黄、甘、口、肉、唇、涎、思などがある

唇の色から脾と胃の健康状態がわかる。

子供の消化機能が弱い場合や、老人の消化機能衰退している場合、涎が口から漏れることがある

思い込み、憂いすぎると、脾胃の機能に影響する

甘いものをたべすぎると「脾」を傷める

消化吸収活動を保つため、「脾」は乾燥を好み、湿気を嫌う

なので、梅雨のこの時期から夏にかけて、消化器官が弱くなる

黄色いものは消化器官によいらしい

例えば?

かぼちゃ、、、











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(明月院・花菖蒲)

「五行」中の「」の話。

のイメージは、熱い、炎上、明快など

夏は暑く、南方から吹く熱い風

植物がどんどん成長し、花が咲き、農作物・果実が実を結び始める

心は臓器の中で最も喜ぶことを好み、暖かいので、火に属する

に属するものをまとめてみると

夏、南、暑、赤、苦、心、小腸、舌、脈、顔、汗、喜など

心臓の状態が良いと

顔色がよく、明るい表情が現れる

舌質は薄いピンク、動きが順調、味覚が正常、言語が流暢

喜ぶことは心の働きにプラスになるが

大喜びし過ぎると、心気(心の働き)を緩めてしまうこともある

次回は「土」の話。






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自己紹介:
神奈川県横浜市在住。中国北京出身。1992年来日。夫が上海赴任中に中華料理を学ぶ。中医栄養学(伝統中国医学に基づく栄養学)を日本料理と結びつけるため、現在、江戸会席料理を勉強中です。自宅で飲茶教室を主宰。
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