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    飲茶教室
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中国の長江(揚子江)流域または南部も日本のように、夏の前に雨がよく降る梅雨の時季があります。

梅雨と言えば、雨、あじさい、、、

この時期、私たちの体は抵抗力が低下すると、「湿」に侵され、「中医学」では「湿邪」(しつじゃ)と呼んでます。

梅雨は、「中医学」では、「長夏」と呼び、「脾」と密接に関係します。

「脾」は西洋医学でいう「脾臓」と違って、膵臓、脾臓、小腸などを含みます。

「脾」の機能は消化吸収、血液を作る、水分代謝等々。

「脾」の特徴は、湿ったり、濡れることが嫌うため、働きが悪くなります。

「湿」対策は症状により三つあります。

①香りにより湿を散す
 症状:頭が重く痛い 
 食材:ネギ、生姜、しそ、みょうが

②気の巡りをよくし、湿を乾燥させる。
 症状:食欲がない、吐き気、膨満感 
 食材:そば、らっきょう、玉ねぎ、えんどう豆、みかん、ジャスミン茶

③利尿作用により湿の排泄をよくする。
 症状:むぐみ、下痢
 食材:とうもろこし、冬瓜、はも、金針菜、大豆、空豆

自覚症状がなくても、梅雨の時期に、「脾」の喜ぶものを積極的に取りたいですね。
では、今年も梅雨を快適に。
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いまが旬のびわ。

甘くてジューシー
いくつでも食べられます

種を植えてみることにしよう、、、

中医的には、

「性味」性涼、味甘、酸。入脾、肺経(経絡)

「効能」生津止渇、肺に潤いをもたらす、(肺熱による)咳止め、鼻血の改善など

食べ過ぎると、体内に湿を増やし、脾(小腸などの消化器官を指す)を傷める。
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 鎌倉の野菜とお花。鎌倉野菜は味が濃くて本当においし~
 
 今日は「中医学」と西洋医学の違いの話をしようと思います。

 

 結論から言いますと、「中医学」も西洋医学も素晴らしい(笑)!

 

 
 だれでも経験のある胃痛の例を挙げましょう。

 

 一般的な考え

 消化性潰瘍によるものが多いのですが、胃酸の出過ぎによって起こることもあります。その原因として不規則な生活や食べ過ぎのほかに、ストレスが挙げられます。

 中医学的考え

 原因により、三つのパターンが考えられます。

           原因       対処法

  飲食内傷    食べ過ぎ    大根、山楂(さんざし)

 肝気犯胃    ストレス    バラなど

  脾胃虚寒    冷え      しょうが

 

 「同病異治」と言って、同じ症状でも原因によって対処法が違ってきます。

 

 「中医学」は驚くほど西洋医学と一致するところがありますね。

 


「中医学」の特徴は、病気の治療において、体の部分一つ一つのパーツとして見るのではなく、人体を一つ単位として捉え、調和をはかるという考え方です。

 

もう一つの特徴は、予防医学を重視して発達してきたこと。医師に診てもらうまでもないが体調が優れない時ってありますよね。日々の生活の中で、自然と調和しながら、体内の均衡をとっていく「中医学」独自の考えがあります。

 

 では、中国ではこの二つの医学とどうお付き合いをしているのでしょうか。 


 中国では、「中医」と「西医」(西洋医学)両方とも身近にあります。どっちに見てもらうのは患者本人の判断に委ねます。「中医」でも各専門家に分かれています。

 

 ちなみに、母親は「中医」派、父親はほとんど病院に行かないですが「西医」派です(笑)。

 

それから、中国では、多くの「中医」病院は、「中医学」と西洋医学を結びつけた「腫瘍科」という悪性腫瘍専門の科を持つ。多くの癌患者は何らかの形で抗がん剤や外科的治療と平行して「中薬」(漢方薬)による治療を受けていると言われています。

 

 飲んだことはないですが、「中薬」はかなり飲みづらいらしい。やはり大事なのは病気の予防ですね。

 
 4月から始めた「中医学薬膳」の勉強も病気の予防、薬膳の「膳」に重点をおいて勉強していきたいと思います。

 

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満開の芍薬、フレッシュな香り。


 今日は「陰陽学説」についての話です。

「陰陽学説」とは、古代中国の一種自然観、自然現象を観察する中から生まれた概念です。春秋戦国時代(前770~前221)の鬼神迷信思想と反するもので、一定程度に「中医学」を(中国古典医学)向上発展させた原動力となった。

 例えば  四足歩行の動物が太陽に向かった時に

陽:体表、背中、四肢の外側、皮毛
陰:体内、腹、四肢の内側、内臓、

のように、古代の人が各種の対立的な自然現象を抽象することによって得られた概念です。
 
分類例

陽:天、昼、春、夏、男・若、火・熱、軽、明るい、上昇、外向、速・明らかな運動
陰:地、夜、秋、冬、女・老、水・寒、重、暗い、 下降、内向、遅・相対的な静止
 
 「陰陽学説」は素朴な唯物論と自然発生的な弁証法の思想が備えており、古代哲学でもありますので、難しい話はいくらでもあります。ここでは、「陰陽学説」の暮らし中の応用を簡単にお話をしましょう。
 
一年四季、春、夏は「陽」に属し、冬から夏に向かって、「陰消陽長」と言って、「陰」が衰退し、「陽」が成長していきます。夏至の時に、陽の気が頂点に達し、「陽」が極まれば「陰」となり、この日から冬に向かって、「陽」は減少し始め、「陰」が成長していきます。成長のピークは冬至となります。
 
 一日を取ってみますと、午前は「陽」、午後は「陰」となる。午前11時~14時頃は「陽」が頂点に達し、「陰」と移り変わって、23時~2時頃に、「陰」が頂点に達し、「陽」が生まれ始める頃です。これは睡眠と深く関わっています。後日に話をしましょう。
 
 そして、私たちは体内にも「陰」と「陽」が存在し、いわゆる体質です。私たちが生まれたときに、「陰性体質」か「陽性体質」かが決まるそうです。つまりどちらか偏った体質になるわけです。「後天」日々の生活の中で、自然と調和しながら、体質、体調を考慮した上、食物の効能を利用し、陰陽バランスの取れた状態に近づくことは健康への道となります。
 
 例を上げますと、「春夏養陽、秋冬養陰」という中医学的養生の原則があります。人間は自然の一部であって、春の特徴に順応して、冬に貯めておいた陽の気を逃がさないうえに、春の陽気を多く取り入れるというのは春の「養陽」の意味だと理解しています。春先、ファッションで季節の先取りはほどほどにというのはこのためです。
古典中国語は、一つ一つの漢字に大変意味が凝縮されています。同じ漢字でも意味解明する必要があります
今日の主役はガーベラです。
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さわやかで、元気をもらえそうです。


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花材

ガーベラ
デルフィニューム
鳴子らん

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プロフィール
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Happy Panda
性別:
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自己紹介:
神奈川県横浜市在住。中国北京出身。1992年来日。夫が上海赴任中に中華料理を学ぶ。中医栄養学(伝統中国医学に基づく栄養学)を日本料理と結びつけるため、現在、江戸会席料理を勉強中です。自宅で飲茶教室を主宰。
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